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家族で行こう!自転車の旅
自転車雑記。算数・数学について思いついたことを綴りつつ動画で解説します。
家族で行こう!自転車の旅  Vol.12
Vol.12 
続きものです、初めての方は是非Vol.1からこちらです

旅から帰って。

 旅行から帰ってきて、まずは801kmの行程を支えてくれた自転車たちの労をねぎらって綺麗にお掃除。4台ともチェーンクリーニング、カセットスプロケット(後ろのギアのことです)を外してゴシゴシ、車体はシャンプー、3時間かけてピカピカにしました。
 部屋の掃除もこれくらい熱心にやれば妻の機嫌もいいのだろうけど、そればっかりはできない。残念ながら。

チェーンクリーナー    カセット洗浄後(左)洗浄前(右)
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旅行にはパンク修理さえできれば十分
 次に、旅行の途中で壊れて、9速のギアなのに10速のシフトレバーをつけてしまった次男の自転車の修理。ギアとチェーンを10速用にして、左のシフトレバーも同じグレードのものに変更した(2番目に高級なアルテグラ、二階級特進)。
 ここまで読んで「うちもいつか自転車旅行してみようかな」と、ちょっとやる気になってきたのに、
 「え、こんなことまでできなければいけないの?!」と思った方、ご心配なく。自転車旅行に必要な技術はパンク修理だけで十分です。私も最初の時はパンク修理しかできませんでした。
 その後、徐々にワイヤー交換やら何やらと一つ一つ覚えていき、今ではロードバイク1台組めるまでになりましたが、それは好きだから覚えただけで、自転車旅行の必須事項ではありません。そもそも、パンク修理以上の修理には必ず何らかの専用工具が必要で、旅に一々そんなもの持っていけませんから。
 実はこの後実際に起きてしまうのですが、走行不能、修理不能なら旅を途中で断念する勇気を持つことも重要です。


主夫業
 ところで私、結婚以来20年、朝、昼(妻の弁当)、晩と、たまの外食を除けばずっと食事を作り続け、ロンドンに来てからは息子たちの弁当も作っていました(学校は学食との選択制で、子供の希望でうちは弁当)。
 私、専業主夫ですが、結婚前から主夫であったわけではありません。進学塾で算数/数学を教えていました。なので、主夫になってからもボチボチ家庭教師はやっています。また、保護者会やママ友ランチにもちゃんと出ていたので、日本でもロンドンでも(その後のスロベニアでも)子供の学校関係のママ友は多く、人の家に上る機会は多いです。
 そこで感じるのは、主婦と主夫では掃除と料理にかける比重がぜんぜん違うこと。主婦は断然掃除に重きを置きます。お家はどの家もピカピカですが、今まで魚をさばける主婦に会ったことがありません。刺身包丁はおろか、ちゃんと切れる包丁もほとんどの主婦は持ってません。私は魚をちょちょいとさばいて寿司なんか握ってママ友家族に振る舞ったりして大喜びされていました。

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子どもたちがスクールトリップで不在
 息子たちは夏休みが明けてすぐにスクールトリップで同じ日程で4日間不在となることになった。2人同時に4日もいないというのは初のこと。平日なので妻は当然仕事。子供の食事の支度をしなくていいなら一人自転車旅行でもするか。妻は結婚以来ほとんど料理をしていないとはいえ(年に1,2度)、大人なのだからもちろん大丈夫。
 ということで、自転車一人旅行記(看板に偽りあり、今回だけです。それに一人なのでそんなにエピソードもありません)
 場所は特に行きたい所、観たい所があるわけでもない。2泊3日なので、1日120kmくらいで三角形を描くようなコースを考えた。で、選んだのがサウサンプトン。


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 今はサッカー日本代表の吉田麻也が所属するクラブの街として知られているかもしれない。タイタニック号が出港した港でもある。でも、私にとってサウサンプトンは、アニメ・コミックの「キャンディーキャンディー」で主人公キャンディーが恋人テリーを追いかけてアメリカに密航するときに船に乗った港の印象が一番強い。だから家を中心に半径120kmの円を描いたときに「おっ、キャンディーが船に乗った所だ」と真っ先に目に止まり1日目の目的地とした。そうすると自ずと2日目はブライトンに決まった。
 イギリスの丘陵地帯、眺めは抜群にいいが当然アップダウンが激しい。夏の旅行をオランダ方面にしてよかったとつくづく思う。妻には無理だ。

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部屋に荷物を散乱させても妻に怒られないのが1人旅のいいところ
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 3時半にはホテルに着いてしまい、街をブラブラしながら夕飯の場所を探し、レストランでビールをたっぷり飲んでホテルに戻って寝る。
 翌日、1日目と目的地が違うだけ。走って、着いて、散歩して、レストランでビールをたっぷり飲んで寝る。自転車旅行なんてこの繰り返し。程よいスピードで流れていく途中の景色を愛でるのと自分の力だけでたどり着く達成感が全て。

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ブライトンの観覧車。2pund/1revolution と書いてあった。レヴォリューション?革命? あっ、そう言えば回転式拳銃のことレヴォルヴァーて言うな。回転ていう意味もあるのか。でも1回転しちゃったら革命じゃなくてそのまんまのような気もするけど。ガッツ石松の迷言「ボクシングに出会って人生が380度変わった(20度しか変わってないじゃん)」を思い出した。

Vol.13につづく



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お口の中でとろける魚 のどぐろ【シーライフオンライン】


家族で行こう!自転車の旅  Vol.11
Vol.11  
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フェリー港を目指す
 Tønder、例によって単に距離的に丁度いいという理由だけで選んだ街。そもそも読めないですよね。画面にゴミがついてるのではありません。Oに串が刺さっているデンマーク語です。トゥナーと発音するらしいです。
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 妻の大好きな世界遺産はもちろん、大聖堂とかお城もありません。 街をぶらっと散歩。自転車旅行中の観光なんてそれで十分です。

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 いよいよ自転車での最終日、フェリーターミナルまで105㎞。道は間違えようのないくらい単純な一本道。

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 途中Ribe(リーベ)という街で昼食をとり、自転車での最終目的地Esbjerg(エスビャウ)港を目指す。
 
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 順調に進んでいたが、海に近づくにつれてものすごい強風。どんなに一所懸命こいでも時速10㎞しかでない。最後にこんな試練が待っているとは。が、なんとか港に到着。

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 フェリー乗船待ちの列の我々家族の前にも自転車旅行の両親娘の3人家族がいた。聞けば、ノルウェー人で、イギリス経由でパリまでは電車で行きそこからノルウェーまで自転車、しかもすべてキャンプ泊で20日程かけて帰るそうだ。上には上がいるものだ。
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 「もっと観光がしたかった」(妻)

 八日間の総走行距離は801㎞。パンクは3回。これは4人での合計なので延べ走行距離が3200㎞であることを考えれば少ない。前年は7,8回だったので、やはりタイヤ選びは重要だ。
 あとは船でビールを飲んで、食べ放題の「セブンシービュッフェ」を満喫して寝るだけ。
 船はドーバー海峡を航行するのと違い外洋の北海を航行するせいか、ずしりとした重い揺れが激しい。長男は完全にグロッキーで、せっかくの食べ放題ビュッフェもまったく手を付けられなかった。もったいない。


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フェリーの船室

 こうしていろいろあったが、なんとか無事に家に帰ってくることができた。
 妻はトウモロコシ畑かジャガイモ畑しかないところを自転車で走ってばかりで観光がほとんどできなかったことにかなり不満だった模様。
 もっと自転車で走る距離を減らして、名所旧跡をじっくり見て回る旅がしたいそうだが、そういった声は右から左に聞き流すか、もしくは、左から右に聞き流すしかない。


イギリスに戻ってきました
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  さて、次はどこに行こうかな。


Vol.12につづく


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常識をくつがえしたロースト肉

家族で行こう!自転車の旅  Vol.10
Vol.10  
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Stade(ストゥーダ)の街
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                        チェリーは当然購入
渡し船でさらに北へ
 ストゥーダからさらに北上して最終目的地デンマークに向かうのだが、その途中にエルベ川というドイツ北部を流れる大きな川がある。川にはハンブルグから北海に注ぐまでの100㎞程の間、地図で見る限り一つも橋がない。グーグルマップには途中に一か所だけ点線で結ばれたところがあり、ネットで調べると向こう岸に行く渡し船が運航されている。

エルベ川沿いの土手を疾走     前日買ったチェリー食べて休憩
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 渡し船の発着場に着いてみると、船を待つための乗用車・トラックの長蛇の列。だが、我々は自転車なので車列の脇をスイスイ通り抜けて先頭へ。しばらくして船が着き、向こう岸から渡ってきた車が全部降りたところで徒歩・自転車は優先乗船。

向こう岸から来た車が次々と降りてくる20170914123352bbd.jpg
船が着くのを待つ              鉄の坂道なので滑ってコケた
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岸から遠ざかっていく

 向こう岸までは30分。途中3隻の渡し船とすれ違ったので、4隻の船でピストン輸送しているのであろう。1隻に車20台くらいしか乗れないから、あの長蛇の列の車をさばくにはそれでも足りない気がした。つくづく自転車でよかったと思った次第。
 ドイツの地方幹線道路の脇にぽつんと一軒だけある小さなホテルに宿泊。この町の名前がどうしても思い出せないので、Booking.comの履歴を調べたら、Nordhastedt 。 思い出せるわけがない。読めないのだから。

Booking.com を調べなくてもちゃんと写真に残っていた。でも、どれが地名でどれがホテル名かわからない
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Nordhasted の町を散歩。当然観光スポットなどない  フロントバックはショルダーバッグにもなる

デンマーク入国

 いよいよデンマーク入国の日を迎えた。
 走っていくうちにガソリンスタンドなどの値段表示がユーロとクローネが併記されるようになり、国境が近いことを感じさせた。前年も含め今までは全てユーロ圏内だったのでこの感覚は初めて。さらに進むと、店によってはクローネだけの店もあった。「もしや、もうすでにデンマークに入国してしまったかも!?」と心配した。
 というのは、前年、ベルギーからオランダに入国したことに気づかず国境で写真を撮りそびれてしまい、次男にひどく怒られたし、私自身もがっかりした経験があったから。そこで、道路の反対側を歩いている人に大声で聞いてみたらもう少し先とのことで安心した。ほどなく国境に到着し記念撮影。ドイツ・オランダ国境と同じく車は何事もないように通り過ぎていく。そこから6㎞先のトゥナーという町がその日の宿。

 
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デンマーク国境    当然反対車線に行けばドイツ連邦共和国の看板

Vol.11につづく




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野菜スイーツ

家族で行こう!自転車の旅   Vol.9
Vol.9  
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1日100kmは大変か?
 ロードバイクに乗ったことがない人が、一日100㎞超の走行と聞くと大抵の人は「私には無理」と思うらしい。しかし、一日100㎞なんて、普段まったく運動もしてない40代後半の私の妻でも、荷物無しならなんとかできてしまう。普段よく体を動かしている小学生なら、どうってことないだろう。でもそれは、ロードバイクだからであって、ママチャリだったら私は10㎞でも拒否する。
 
その100㎞超の走行を可能にする要素としてリアギアの割合はかなり大きい。軽いギアで走り出し、徐々にスピードが出てくるとともにギアを一段また一段と上げていき、わずかな勾配の変化でもギアを変え、信号で止まりそうなときは次の走り出しに備えてギアを一番軽くしておく。こういった細かなギアチェンジが長距離走行の負担をかなり軽減する。なので、90kmもの間リアギアが変速できなかった次男はさぞ辛かったと思う。よく頑張った!偉い。

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 妻もこの旅で鍛えられたのか、ちょっとしたサイクリングに連れ出す時、走行予定距離が40km位だと、「あ、今日は楽ね」と思えるようになったらしい。
写真はイギリスの人気観光地コッツウォルズ。小さな町が点在していて、イギリスパックツアーにはたいてい組み込まれている。バスで各町を巡るのだろうけど、自転車で周ったほうが何倍も楽しめる。
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 予定ではブレーメンのホテルに15時ごろには着いて市内観光をするつもりであった。しかし、修理に時間もかかったのでホテルに着いて荷物を降ろして観光に出かけたのは18時過ぎ。路面電車に乗ってブレーメンの音楽隊の像がある広場まで行き、少し街をウロウロしたらもう腹が減ったのでレストランに入った。
 レストランの店員が50歳前後の男性だったので、「奥寺を覚えているか」と尋ねたら、ちゃんと覚えていたので、つい、「俺は弟だ」などとホラを吹いてしまった。

観光に興味のない私だが、このブレーメンの音楽隊の像だけは観たかった。今の若い人には信じられないかもしれないが、35年前、ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手は奥寺康彦、唯一人、そして、ヨーロッパのサッカーの試合の放送は1週間に45分だけであった(ハイライトではなく、今週前半、来週後半という今では考えられない放送。でもカットしないのは番組を質を下げず、サッカーをやっている人のほぼ全員が観ていた好番組であった)それは三菱ダイヤモンドサッカーという番組で、その中でブレーメンの街の紹介の時この像が映された。
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Vol.1の写真では俺の首までしかなかった長男が‥‥‥
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街のあちこちにブレーメンの音楽隊
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 翌朝、ブレーメンを出発。しばらく走ると人気もまったくなくなり、周囲はとうもろこし畑かジャガイモ畑ばかり。大きなトラブルもなく北ドイツの小都市ストゥーダに着きそこで投宿。

Vol.10につづく


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カップケーキのチャプチーノ

家族で行こう!自転車の旅  Vol.8
Vol.8.  
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大型自転車店にたどり着く
 ブレーメンが近づくとだんだん街道沿いに店も現れ始め、自転車屋さんもあった。が、一軒目は見てすぐに「うちでは無理」とのこと。二軒目はロードバイクが天井から吊るして展示してあり、シマノの部品も陳列してある。期待が持てそうだ。見てくれると「シフトレバーの交換が必要だがうちには在庫がない」とのこと。だが「ここに行けば何とかなるだろう」と大きな自転車屋さんの住所を教えてくれた。

ヨーロッパはほとんどの店にテラスがついているので、安心して休憩・昼食がとれる
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 さっそくガーミンに住所を入力すると目的地のホテルと同じ方向で距離は8㎞と表示された。ガーミン様の指示通りに従っていくと、いくつもの大型店が集まった商業施設があり、そのうちの一つが巨大な自転車店であった。ガーミン様ありがとう。バカにしたこともあったけど取り消します。見知らぬ土地で住所だけ言われても、たとえ地図があっても辿り着くのは困難であったろう。文明の利器サマサマである。
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次男の自転車アルテグラ仕様に変身

 さっそく修理を依頼するために修理部門に行ってみると、そこには20人以上の修理工が天井から吊るされたワイヤに引っ掛けてある自転車に向かって作業中。修理受付カウンターには二,三人待っていて、その後ろに並んで前の人の会話を聞いていると、ドイツ語なのでさっぱり分からないが、雰囲気としては今日受付の自転車の受け取りは明日以降といった感じであった。
 私の番になり、先を急ぐ旅の途中であることを伝えて(あ、もちろん英語ですよ。ドイツは英語が通じます。その後の経験で、フランスとイタリアはほぼ通じません)お願いすると、「30分でやってあげる」とのことだ。ありがたい。30分して行ってみると作業場の奥の方にある次男の自転車はワイヤにつるされてシフトレバーが外されたまま放置されている。受付の兄ちゃんが私に気づいて「中まで来い」との合図。修理工のおじさんのところまで案内してくれた。
 おじさんは、「9速のシフトレバーはないので10速でもいいか」と私に聞き、続けて「10速のレバーでもつければとりあえずギアチェンジはできる」とのこと。じゃーそれでということでお願いすると、奥から持ってきたシフトレバーは何と「アルテグラ」。


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木漏れ日の中を軽快に疾走

 ここで、ちょっと旅行記から離れてロードバイクのメーカーについて。
 ロードバイクはフレームと駆動に関する部品(ギア・ブレーキ・チェーン…等、コンポーネントといいます)は全く別のメーカーが作っています。
 ロードバイクのフレームを作る会社は世界中に星の数ほどあるけれど、コンポーネントを作る会社は実質世界に3つしかありません。日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、アメリカのスラム。
 フレームの会社はこの3つのどれかに合うようにフレームを作ります。ツール・ド・フランスなどプロの世界ではこの三社がしのぎを削っています。だが、一般ユーザー向けには、価格と性能の点からシマノが圧倒的シェアを誇っています。我が家のロードバイクも全員シマノ(フレームは全員違う)。後に移り住んだ東欧のスロベニアでもママチャリのブレーキからレースに参加するトップアマの高級車までほぼシマノ。

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オランダ、ドイツ、デンマークは風力発電がたくさん
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 そのシマノのコンポーネントは五段階に分かれていて、上から「デュラエース」「アルテグラ」「105」「ティアグラ」「ソラ」となっています。最上位の「デュラエース」を使ってロードバイクを1台組むと100万円、お金に糸目をつけなければ200万円以上します。よく、「えっ!自転車が150万円!?車が買えるじゃん!」という人がいますが、私などは「えっ、軽自動車が150万円!デュラエースで1台組めるじゃん」などと思ってしまいます。   
 私が乗っているのが、5度目のフルマラソンで目標の3時間半を切った自分へのご褒美に買った「アルテグラ」で組まれたカーボンフレームの完成車、日本円で約25万円(日本で買えば35万円以上)。妻のが前述の通り「105」、子供達のは「ティアグラ」「ソラ」交じりの完成車であった。
 シマノのコンポーネントはグレード間に互換性があるものとないものがあり、大雑把に言えば隣同士はオッケーで間を一つ飛ばすのはダメ。だから、ソラとティアグラで組まれた次男の自転車にアルテグラのシフトレバーをつけるのは本来いけないのだが緊急措置としてはやむを得ない(チェーンは9速と10速で幅が違うので緊急措置としても不可)。
 後日、左のシフトレバーも同じアルテグラに、カセットスプロケット(後ろのギア)も9枚からアルテグラの10枚に替え、チェーンも10速用にしてあげた。進歩したもので、こういった作業は家で道具があればできるようになっていた。

 話がそれてしまった。で、息子の自転車のために持ってきたシフトレバーがアルテグラだったので、互換性うんぬんよりも「いくらになるんだろう」という心配が頭をよぎった。修理が終わって恐る恐る伝票を見たら工賃込みで60ユーロ(約8000円)。意外と安い。最新シリーズが出た後の旧型だったので安く済んだようだ。

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 旅を再開。走り出してすぐに次男が「あー、シフトチェンジができるー、幸せ」としみじみと言った。90㎞の道のりを文句も言わず一番重いトップギアで走り続けてきた偽らざる心境であろう。

Vol.9につづく



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家族で行こう!自転車の旅 Vol.7
Vol.7  
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 川が渡れず森に迷い込む

 翌朝アムステルダムを出発。妻はアムステルダム市内観光をしたがったが、今日から二日間は予定走行距離が連続して一日115㎞なのでやんわり却下。
 20㎞位走ると、大きな川を渡る手前でトムトムもガーミンもどうしてもモーターウェーに行けと指示する。どちらもルート検索を自転車に設定しているので普段はモーターウェーを走る指示は出さない。だが、どうやら川を渡る道はトムトムもガーミンもモーターウェーしかないと判断しているようだ。さすがにしっかりと「自転車禁止」と標示されている道を走るわけにはいかない。やむなく方向だけは間違わないように自転車通行可能な道路を進む。トムトムもガーミンもしきりに戻れと指示するが、無視


迷い込んだ森
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 ほどなくして舗装道路がなくなってしまい森に迷い込んだ。こうなればあとは人に聞くしかない。幸い犬の散歩をしている人がいた。森の中なのでこの人を逃して次はない。ためらわず、川の向こうに行くにはどうしたらいいのかを聞いた。そうしたら、電車の鉄橋の脇に歩道があることを教えてくれた。
 なんとか無事に川を渡ればあとはただひたすら平な道を走るだけ。森に迷い込んだせいで予定より20㎞多い135㎞を走って、メッペルという小さな街に到着。

 
 黄色いジャージのおじさんに「君、いいペダリングしてるね」と褒められるも、いまだにいいペダリングの意味がわからない
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運河の国オランダ 跳ね橋↑渡し船↓1人1ユーロ
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車は4台しか乗れない 交通量はさほど多くないので
来たら運行という感じ 夜中もやってるのかな?

 土砂降りのスタート、ドイツ入国
 
 翌朝は土砂降りの雨。だが、今日も115㎞の予定なのでできるだけ早く出発したい。合羽を着込み、荷物にレインカバーを付けて出発しようとした。しかし、雷がゴロゴロ鳴ってきたのでやむなく近くの駅で待機。雷がおさまったのを見計らって降りしきる雨の中をスタート。

小降りになったのでやっと写真が撮れる
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 雨が上がったころにドイツ入国。入国といっても道に看板が立っているだけで入国審査なんてない。そもそも係員がいない。車はビュンビュンと通り過ぎていく。
 その日の目的地に到着するちょっと手前で次男のリアが変速しなくなってしまった。見るとシフトレバーの内部が壊れている様子で、手持ちの工具ではちょっと手に負えない。走行は可能なのでとりあえず先を急ぐ。


国境の看板が落ちてる
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 今日の宿泊地はヴェルルテという本当に小さな町。その町に一軒しかない古い民家を改装したようなホテルに着いて荷物を降ろしていると、ホテルのお姉さんがボトルに貼ってある「水」のラベルを見て、「これは水ですね」と日本語で話しかけてきた。こんな田舎町で日本語がわかる人がいるなんて驚きである。聞けば、日本に行ったことはないが大学でちょっとだけ勉強したそうだ。

ベッドが豪華風
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トムトムご臨終

 今日の目的地は旅の中間点であるブレーメン。ブレーメンの音楽隊で有名な街、かつて日本人初のプロサッカー選手の奥寺康彦が最も長く在籍したクラブがある街でもある。ここならきっと自転車屋さんもあるだろう。
 そう、前日壊れた次男のシフトレバーを直す必要があるのだ。今日一日90㎞の道のり、リアのギアはトップ固定、前3枚だけで頑張ってくれ。
 途中、休憩でのんびりアイスを食べて走行を再開しようとしたら突然トムトムの画面が真っ暗になってしまった。バッテリーはまだ充分あるのに。前日の雨の湿気でいかれてしまったらしい。自転車に装着するキットは一応防水加工になっているが完全ではない。元来が車で使うことを想定しているので湿気に強いはずがない。エースを失ってしまった。
 残るはちょっとおバカなガーミン君だけ。サッカーの代表チームがキーパーを三人連れていく意味を身をもって知る。まだ半分以上の行程を残してあとがない状況というのはとっても不安だ。だが今は残されたガーミン様に頼るしかない。


Vol.8につづく


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石狩川ベーコン

家族で行こう!自転車の旅 Vol.6
Vol.6  
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港までは車
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トランクにチャイルドトレーラーと自転車1台、外に3台

ナビ&トランシーバー
 
 道案内役は最も頼りになるのが「トムトム」。これはイギリスで最も売れているカーナビ。そう「カー」ナビである。このトムトムにはルートの選択に「最短距離」とか「最短時間」とかいろいろあるうちの最後の二つに「自転車」「徒歩」がある。そこで考える人はいるもので、これを自転車にセットできる装置が英国アマゾンで売っている。

 これがTomTom  今ならスマホだろうな、まだ持ってないけど
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 もうひとつはチャリナビのガーミンエッジ800。これは日本版も発売されている。スピードはもちろんペダルの回転数や心拍数、坂の傾斜、標高等、多数の機能がついている優れものなのだが、ナビゲーションについてはやや難がある。

こちらがGARMIN さすがオランダ 標高ががマイナス4m
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ルート案内はアホだけどその他は極めて優秀

 このトムトムとガーミン、同じ場所から同じ目的地を設定しても距離が全然違う。例えば、トムトムが目的地まで残り50㎞と表示しているのにガーミンは70㎞と表示、交差点に差し掛かり、トムトムは直進でガーミンは左折と指示、トムトムに従って直進するとしばらくしてガーミンが自動再計算をはじめ、その結果トムトムと同じ残り距離になる、なんていうことはしょっちゅう。もちろんガーミン君からは何のお詫びの言葉もない。なので、ルートは原則トムトムに従うことにしている。

 車列の順番は前から長男、妻、次男、私が原則、先頭の長男の自転車にトムトムを装着して先導してもらい、私が最後尾から速度等いろいろ指示を出すスタイル。それぞれの声が聞こえるように全員がピンマイク・イヤホン付トランシーバーを装着。おかげで大きな声で怒鳴らなくても先頭と最後尾でも話はできる。しかし、困ったことに、道中ずっと次男の鼻歌をイヤホンで聞く羽目になってしまった。
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 初日にスポーク折れ発生
 
 金曜日の午後、車に自転車・荷物を積んで家を出発し、ロンドン北東150㎞の小さな港町ハーリッジに行き、そこに車を預けてオランダ行きのフェリーに乗り込んだ。翌朝、オランダのフーク・オブ・ホーランドという港に着岸し2012年度夏、家族自転車旅行の開始。
 まず、最初の目的地はオランダの首都アムステルダム。オランダは自転車大国だけあって自転車道が整備されていて、しかも坂がなく実に走りやすい。


フェリーでは自転車は優遇されていて、乗船も下船もほぼ先頭でスムーズ
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「振れとり」を英語で言えますか?

 しばらく走っていると長男の自転車から異音発生。停まってよく調べてみると、後輪のカセットスプロケット(後ろのギア)側のスポークが1本折れていた。とりあえず走行には支障はないので、うるさくないようにペンチで折れたスポークを切り取って走り始めた。だが、テンションのバランスが崩れてかなりタイヤが振れている。しばらくは大丈夫そうだが、旅は始まったばかりでまだ残りが600㎞以上あり、そのまま走り続けるのは不安だ。
 幸いに初日の走行予定距離は84㎞で3時頃にはホテルに着き、アムステルダムなので自転車屋さんもありそう。荷物を部屋に降ろし、自転車もロックして、ホテルで聞いた自転車屋さんにスポークの折れたホイールだけ持って観光も兼ねて街へ路面電車で街へ向かった。
 店は難なく見つかったが展示されているのはオランダ独特のフットブレーキの街乗り自転車ばかり。ホイールごと買ってカセットスプロケットだけ付け替えてもらおうと思って700cのホイールの在庫の有無を聞いたら、無いとのこと。事情を説明すると、「それならスポークの1本くらいつけてやるよ」と言ってくれた。
 だが、振れとり(スポーク1本1本のねじの締め具合を調節して車輪が上下左右にゆがむことなく正しく回転するようにすること)もちゃんとやってもらわなければ困る。そのことを言わなければ。
 普段、私が英語をしゃべると、かたわらで聞いている妻と子供たちは鼻でクスクス笑うが、そんなお前らに言いたい、「振れとりを英語で言えるのか!」と。俺は知っている。
 で、聞いてみたらちゃんとやってくれるとのこと。英語で振れとりは中学で習う簡単な単語。ほとんどの場合は形容詞として使うが、同じスペルで動詞として使い、最後のeをとってingをつけるだけ。さて何と言うでしょう?
 作業中に今回の旅行のことについて話をしたのを聞いたからなのか、作業が終わって工賃を聞くと「いらない」と言われた。どうしても払うと言ったが受け取ってくれない。
 家のそばの自転車屋さんでは単なるtruing だけで18ポンド(2500円以上)とるのに(おっと、答えを言ってしまった)。深く感謝の意を伝え、後日ネットで住所を調べてお礼の手紙を出した。

オランダは運河と自転車の国
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Vol.7につづく


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エルセーヌの「小顔」体験

家族で行こう!自転車の旅 Vol.5
Vol.5.
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②コース選定

 自転車で走るのはイギリス国内を避けて大陸のみという方針に。
 初めに考えたのがユーロスター。こっちの電車は自転車を輪行袋に入れなくてもそのまま乗れるうえ、自転車をひっかけるラックまで用意されていて電車と自転車の相性はいい。
 ユーロスターは、ロンドン⇔パリとロンドン⇔ブリュッセルがある。そこで、パリまで電車で行って、そこからブリュッセルまでサイクリングして、そこから再び電車で帰ってくるコースを考えた。
 パリとブリュッセルは280㎞しか離れていないので、まっすぐ行ってしまっては3日で着いてしまう。ルクセンブルクの方に遠回りして行けばちょうどよい距離にはなるし、きっと景色もよさそう。しかし、ヨーロッパは内陸に行けばいくほど山がちになりそうなので、とにかく坂が嫌いな妻のことを考えてこのコースはやめた。
 次に考えたのが、ドーバーまでは車で行ってそこに車を置いてフェリーで大陸に渡る方法。
  ドーバーと大陸を結ぶフェリー航路は一つしかないので、自転車旅行にマイカーを組み入れる時の最大の欠点である「車を停めたところに戻ってこなければならない」ことから必然とサイクリングコースは円を描くようにして元の場所に戻るように考えなければならない。フランス側の港カレーを起点にぐるっと周るコースをあれこれ考えたがどうもうまくいかないので断念。


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 最後に考えたのがハーリッジ港からフェリー。ハーリッジはロンドンから北東に約150㎞、日本人にはあまり馴染みのない港町、前年の旅行で大陸から帰ってくるときに着いた港。ここからはオランダに1日2便、デンマークに2日に1便のフェリーが運航している。ということは、ハーリッジ港まで車で行き、そこに車を停めて、フェリーでオランダに渡り、サイクリングで北上してデンマークまで走れば、再び同じ港に戻ってこられる。
 早速オランダの港フーク・オブ・ホランドからデンマークの港エスビャウまでの距離をグーグルマップで検索すると約750㎞。妻の夏休みが1週間、最初と最後の土日をくっつけて、フェリーの乗船時間を除くと自転車で走れる日数は8日、1日平均95㎞前後の計算だ。
 妻もロードバイクになったし、荷物を一切免除すればなんとかいけるか。もちろん子供たちは体力的には何の心配もない。


自転車道が整備され、坂のない自転車大国オランダはコースから外す訳にはいかない
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 自転車の長距離旅行は宿など決めずに、その日の天気や気分に合わせて行ける所まで行く気ままな旅が理想だが、日数が限られている以上そうはいかない。そういった旅は老後の夫婦二人の自転車旅行の時までとっておこう(一緒に行ってくれればだが)。
 行く先々で宿を探すのは大変なのですべて予約(前年もそうした)。その日のうちに決められた所まで行かなければならないプレッシャーはあるが、宿が見つからずに右往左往するよりはましだ。
 便利な世の中で、ブッキングドットコムで宿探し・予約はいたって簡単。そして、宿を選ぶ条件はたった一つ、「1日90㎞前後走った所にある」だけ。そんな条件なのでたいていは小さな街で、候補の宿は1軒か2軒しかないので私が勝手に決めた。アムステルダムとブレーメンだけは大きな都市なのでホテルが沢山あり、相談して決めると時間がかかるので妻に丸投げ。


いつの間にか妻が下ハンを握ることをおぼえた
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下ハンとはドロップハンドルの下を握ってより前傾姿勢にして空気抵抗を減らす走法。とっさにブレーキをかけることができないので、見通しのいい自転車道ならではの技。日本の公道では決してやってはいけない。


③ 荷物
 子供たちにはパニアバッグ(自転車に取り付けるバッグ)を渡して「自分の荷物は自分で用意して自分で持っていけ、極力軽くしろ」とだけ指示した。
 昨年の教訓を生かして今年は、妻にはどうしても肌身離さず持っていたい貴重品だけはハンドルに取り付ける小さなフロントバッグに入れさせて、それ以外、一切荷物は持たせないことにした。すべては私がトレーラーに積んで引っ張っていく。
 トレーラーは二種類持っていて一つは本来幼児を乗せるためのもので当然二輪(右上のプロフィール写真)。もう一つは荷物専用でこちらは一輪。それぞれ一長一短ある。二輪は安定しているうえに、本来幼児が乗るものなので、雨が降っても濡れないようにできている。しかし、二輪であるがゆえにほんのわずかだが自分の肩幅より横幅が広いので、そのわずかに広い分の〝幅″を常に意識していないと思わぬところで何かに引っかかってしまうことがある(特に歩道の段差)。
 一方、一輪はその逆で幅は一切気にしなくてもいい。自分が通れたところは必ず通れる。しかし、走行安定性と雨対策という点では難点がある。
 

これが一輪トレーラー  ウィンブルドンに住んでいたときは8km先の日本食材店に買い物に行く時よく使っていた
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日本に持って帰ってきたが今のところ使う機会がない

 走りやすさでは断然一輪だが、荷物が重くなると低速なら何でもないが、スピードがでると急に不安定になる。試しに買い物の時にお米を買って総重量25㎏位で走ってみたら、時速30㎞ほどでふらつきが激しくなり、とても走れる状態でなくなった。ということで、妻に事前に荷物の仮詰めをしてもらって、その重さでどちらのトレーラーにするか決めることにした。
 妻の荷物は17㎏。昨年の経験からフロアポンプ(携帯用でない家で使う空気入れ、ロードバイク用の高気圧が楽に入れられるもの)は必ず持っていくつもりだったので、それと私の荷物を合わせると総重量は25㎏超。なので、走りやすさの一輪は諦め二輪のチャイルドトレーラーで行くことにした。
 タイヤは全員ミシュランプロ3。走りの軽さは抜群。はたして耐パンク性能は?これは終わってみなければわからない。



④ 行程
 金曜日の午後、家を出発し、ハーリッジ港のそばに車を停めて、夜11時発のフェリーでオランダに渡る。土曜日の朝、サイクリングを開始し、750㎞先の(紆余曲折があり結局総走行距離は801㎞、東京~竜飛岬とほぼ同じ、1日平均ちょうど100㎞)デンマークの港に翌土曜日の夕方に到着し、18時間の船旅で日曜日の昼に出発した港に戻り、車に自転車と荷物を積んで帰宅という予定。

Vol.6につづく


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家族で行こう!自転車の旅   Vol.4
Vol.4  
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反省を活かして二度目の大陸遠征

① クロスバイクでは1日100㎞超はきつい
 
 男3人は初めての自転車旅行の時のマウンテンバイクからロードバイクに変わっていた。しかし、妻は日本から持ってきたジャイアントのクロスバイクのままであった。
 「エスケープR3」 、今でも、「よし!スポーツバイクを買おうか!」と思った人の100%が買うクロスバイク(サンプル数2)。でも本当に60%はいってそう。タイヤも細く軽快に走れて、峠がいくつもある山中湖までの95㎞もこなせたし、ペダルもビンディングに替えたからクロスバイクで大丈夫だと思ってしまった。

 しかし、1日に100㎞を超える日が3回ある旅はきつそうだった。やはり1日100km超は1日だけならまだしも、数日ともなるとクロスバイクの限界を超えているようだ。

これがエスケープR3  本当によく売れている
エスケープ

② イギリス国内は走りにくい

 イギリスのロンドン市内はボリス・ジョンソン市長による自転車革命とやらで、車の交通量が多いにもかかわらず自転車が走りやすいようにかなり整備されつつある。
 そもそも、都会なので車はそんなにスピードが出せず、また、日本と違いドライバーは歩行者、自転車、「馬」を優先する意識が浸透していて、安全な間隔が取れなければドライバーも無理に自転車、馬を追い越そうとはせず、それが原因で渋滞が起きても決してクラクションを鳴らすことはなく、やむを得ないことと認識しているので自転車は比較的走りやすい。信号のない横断歩道に人がいれば99%止まります(これは本当)。
 しかし、都心から離れた地方の幹線道路は自転車に対してやさしく作られていない。片側二車線で制限速度が100㎞/h、日本の感覚で言うなら高速道路のような道、車がビュンビュン追い抜いていく脇をたった30㎝程しかない路肩を走らなければならない(もちろん自転車との間隔は十分とって追い抜くが、100km/h超だと流石に恐怖を感じる)。しかも、丘陵地帯は起伏が激しく坂嫌いの妻にはきつい。


イギリスの田舎道  甥っ子が遊びに来た時、観光が嫌いな私は1週間の滞在のうち5日間をサイクリングに当てた。リバプールまで電車で行って、そこから5日間でウィンブルドンまで戻ってきた。
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彼の兄が「ロンドンに遊びに行きます」と言っていたのに結局来なかったのは、自転車で走らされるのがイヤだったかららしい

③ 妻の荷物
 
 妻の荷物が重くなることはわかっていたことで(だって女の子だもん)、それについては一切文句を言わずに、トレーラーに積んで全部私が運ぶつもりでいた。しかし、昨年は、妻がどうしても「自分の荷物は自分で持つ」と言うので、妥協案として私の軽い荷物(7㎏)を妻の自転車に載せ、妻の荷物(15㎏)を私の自転車に載せた。それでも自転車の性能と相まってへこたれることが多々あった。



前年の荷物はこんな感じ
エスケープR3荷物


④ パンク・ポンプ

 長距離ライドなので数度のパンクは当然想定していた。ポンプは一応8気圧まで充填可能と書かれたミニポンプに加えてCO₂インフレーター(手で握ると隠れてしまう程度の大きさのアンプルに圧縮二酸化炭素が入っていて、それ一本でタイヤ一本の空気が充填できる。使い捨て)も持参した。しかし、もったいなくて実験使用してなかったので、実際に使ってみたら注入口がものすごく冷たくなって、うまく使えなかった。携帯ミニポンプは表示通りの8気圧は入らなかった。

2012年夏
 昨年に引き続き今年も自転車でヨーロッパ大陸に行くことを家族には一切相談せずに勝手に決めさせてもらった。昨年の経験から以下のことを改善した

 ① 妻にロードバイクを購入

 まず妻のロードバイクを買った。事前に相談すると必ず「いらない」と言うのがわかっていたので、買って現物を見せて「俺からのプレゼントなので文句を言わずに受け取れ」ということにした。
 ロードバイクというのはタイヤのサイズは全部同じだが、身長・股下によってフレームのサイズが異なり、サイズが合わないとほぼ乗れない。なので、本来はロードバイクを買うときは本人立ち合いでなければならない。しかし、幸いなことに妻の身長は私より3㎝低いだけで、股下は私より2㎝長い(俺って短足?)。なので、私がまたがって買えばほぼ問題ない。


パスポート、財布等の貴重品はどうしても見える所に、ということでフロントバッグをつける
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背中が汚れるのはイヤ、ということで泥除けも付ける。何もつけないのがかっこいいのに
 
 買ったのはスコットのスピードスター、シマノ105仕様(これについては後述)。定価999ポンド(当時のレートで約13万円)が旧モデル割引で799ポンド(同約10万円)。お尻が痛くならないように、歩いて10秒の自転車屋に無理やり連れていき、サドルサイザー(粘土状の物が入った座布団のようなものに座ってお尻の骨の幅を測る装置)に座らせて適正なサイズのサドルに交換した。

Vol.5につづく


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家族で行こう!自転車の旅    Vol.3
Vol.3  
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いざ大陸へ
 さー、そして、いよいよイギリス、フランス、ベルギー、オランダと4ヶ国を巡る自転車長距離家族旅行。

全行程はこんな感じです
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  初日は自宅のあるウィンブルドンからドーバーの港まで135㎞。出発早々に次男の自転車がパンク、起伏の激しい丘陵地帯で妻が泣き言、田舎の幹線道路では路肩が30㎝しかない脇を大型トラックが100㎞/時以上で疾走と、幾多の困難があったが何とか夕方にはホテルに到着。
 二日目、フェリーでフランスに渡る。車やオートバイと同じ場所で乗船待ちをして、開門と同時に車、オートバイと同じ流れにのってランプウェイを走って自転車でフェリーに乗り込むのは、この後も何回か経験したがその都度ワクワクする。


フェリー乗船待ち  バイクのお姉ちゃんが美人
フェリー乗船待ち2

 大陸に入るとイギリス国内と打って変わって自転車道が整備されていて、しかも道が平坦で実に走りやすい。右側通行に最初は戸惑ったがすぐに慣れた。
 途中ぽつんと一軒だけあったレストランで昼食。そこで生まれて初めてエスカルゴを食った。さすがフランス。次男はエスカルゴが偉く気に入ったらしくパクパク食っていた。


真っ直ぐ、平坦、自伝車道、快適!
平坦


 しばらく走るとベルギー国境。陸路での国境通過は日本やイギリスでは体験できない貴重な機会。が、EU圏内なのでパスポートチェックなどなく、そもそも検問所もない。車はビュンビュン通り過ぎていく。日本の県境並み。それでも初体験だし、記念撮影。すぐに止まって景色を確認したり写真を撮ったりできるのが自転車旅行ならではのいいところ。

ベルギー


 この日は走行距離が60㎞とゆるめで、ベルギーのデ・パンネという小さな町に投宿。海岸を散歩した後にホテルで聞いたレストランで、これまた生まれて初のムール貝のワイン蒸しにベルギービール。ワイン蒸しはバケツのような容器にどっさりだったが、息子と全部平らげてしまった。アルコール度の強いベルギービールを飲みすぎてレストランの店員とインチキな英語で遅くまでしゃべって飲んでいたので息子たちに怒られる。


昼食の店を選ぶポイントは、自転車を見張リながら食べられる所
昼食

 三日目、ブルージュまで50㎞。二日続けての楽チン行程。早々に着いて市内観光。
 四日目、ベルギーの首都ブリュッセルまで、この旅2度目の1日100㎞超。しかし、初日のイギリス国内と違って起伏がないので妻の泣言は聞かれなかった。夕方にはホテルに着き、妻の知り合いとおちあいレストランに連れていってもらい生まれて初めて白ビールなるものをいただく。


ブルージュ市内  観光もちょっとはしないと怒られちゃう
ブルージュ

 五日目、この日の目的地は45㎞先のアントワープ。なぜこの街を選んだかというと、大陸での最終宿泊地ロッテルダムとブリュッセルの距離が140㎞で中間地点に宿を取ろうとしたが見つからなかったので、ブリュッセルで観光することを考えて、ブリュッセル寄りのこの町を選んだ(オリンピックをやったことがあるので名前を知っていたのも理由の一つ)。ということで、ブリュッセルでゆっくり観光してから出発。


東武ワールドスクエアー ブリュッセル版 ミニチュアビッグベン
ベルギー観光


 六日目、大陸での最終宿泊地オランダのロッテルダムまで100㎞。この日あたりから、妻は膝が痛くてこげないと弱音を吐くことが増えてきた。
 

ロッテルダムのキューブハウスという異様なホテルに宿泊
キューブハウス

 七日目、ロッテルダムから30㎞先の港まで行き、午後2時半のフェリーに乗船。夜の8時にイギリスのハーリッジという港に着き投宿。

二度目のフェリー乗船  
ホークオブホランド

 八日目・九日目、ハーリッジから150㎞を二日間かけて、ロンドン中心部を通過しながらウィンブルドンの我が家に無事到着。
 これが我が家の家族そろっての自転車旅行第二段の顛末。走って、美味いものを食って、ビールをかっくらってと楽しかった自転車旅行だったが、反省点も多々ある。それを次年度に生かさなければ。


後ろにタワーブリッジ  あれをロンドン・ブリッジと勘違いしている人
もいるかもしれえないが撮影場所がロンドン・ブリッジ
ロンドンブリッジ

Vol.4につづく


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